同センターは、日系企業の「ブレインワークス」のグループ会社である「Brainworks ASIA」と、カウンターパートナーであるベトナム商工会議所(VCCI)カントー支部が中心となり、カントー大学と協力して同大学内に設立。メコンデルタ流域の稲作事業や水産物養殖業などに応用できる、ICTの研究および開発を行うイノベーション施設として開設された。
カントー大学は、4万人の学生が在籍する地方最大のベトナム国立大学のひとつであり、その高度な情報科学技術を含む計98学科を擁する、多分野にわたって高度な人材を提供する教育機関として知られている。
オープニングセレモニーでは、同大学の学長であるHa Thanh Toan氏が登壇し、「日系企業の支援による研究の成果を、ベトナムおよび現地の日系企業の事業に貢献できるようにする」という声明を発表。
さらに、ベトナム商工会議所・カントー支部副支部長:グエン・フオン・ラム氏も壇上に上がり、同センターの情報技術が両国の発展に大いに寄与するという旨のスピーチを行った。
また、この日の開場式には、日越国交樹立45周年を記念した「ベトナム・カントーフェスティバル・ビジネスツアー」にてベトナムを訪問した日本人ビジネスパーソンも多数出席しており、カントー大学をパートナーとして農業研究活動を行っている日本の「ヤンマー」の駐在事務所である「ヤンマー農業研究機関」の視察も併せて行われた。
ベトナムの食料生産事業における、日越両国の技術協力によるICTを活用したイノベーションに大いに期待したい。