企業はこのツールを活用することで、ネットユーザーの中から自社の見込み客層を可視化し、広告やキャンペーンなどをより効果的に実施することが可能になる。
Appierは台湾に本社を置き、PCやスマートフォンなど複数のデバイスにまたがったユーザーの行動を把握する技術「CrossX AI」を開発してきた。ブラウザーのCookie情報などを分析することで、ユーザーIDなどのユニークな識別子がなくても、単一のユーザーを高い精度で特定できるという。
新たに提供するAIQUAでは、企業自身が持つ顧客情報と、Appierなどが持つ企業外のデータを統合することで、既存顧客だけでなく、企業のウェブサイトやモバイルアプリを初めて利用するユーザーについても興味や行動傾向を知ることができるのが特徴。
Appier Japanの小林慎カスタマーサクセスマネージャーは「過去の購入履歴がない新規顧客にも最適な商品を提案することが可能になる」と述べ、顧客の購買行動を“先読み”できるMAツールであることを強調する。
また、西喬平シニアアカウントマネージャーは「MAは実際に導入して初めて、想定以上に運用の手間がかかることに気付くケースが多い」と指摘。同社のツールはキーワードを指定するだけでAIが顧客をセグメント化するので、分析にかける人的コストを最小限に抑え、マーケティング担当者に負荷をかけず無理なく運用できる点がメリットだとしている。
(週刊BCN+ 日高 彰)
ソース:https://www.weeklybcn.com/journal/news/detail/20181108_165017.html