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ベトナムのアパレル輸出が好調 米国とのFTAや米中貿易戦争で恩恵

 
米国はすでに2,500億米ドル相当の中国製品に関税を課しており、中国は1,100億米ドル相当の米国製品に対する報復関税で応戦した。
 
スマートフォンに次ぐベトナムの2番目に大きい輸出品であるアパレル製品は、米国の関税の対象にはなっておらず、一部のメーカーでは、潜在的な制裁を予想し、少なくとも一部の生産を東南アジア諸国に移すことを計画している。
 
「特に米国からの注文が増えています」とベトナム繊維協会のVu Duc Giang会長はロイター通信に対して語った。
 
1日に発表された政府の声明によると、米国へのアパレル製品輸出は1月から10月まで12%増の10億5,000万米ドル、中国向け輸出は40%増の11億米ドルとなった。
 
Target やExpressのような米国企業向けに水着と下着を生産する請負業者であるSwimax International Joint Stock CoのNgo Quang Thoa会長は、1月以降、米国からの受注が大幅に増加したと述べた。
 
「受注の増加は米国と中国の貿易戦争の影響です」とNgo Quang Thoa会長は述べ、米国への輸出が年末までに20%増加が予想されると付け加えた。
 
「一部の米国顧客はすでに、トランプ大統領が関税戦争で中国のアパレル製品を標的にしていないにもかかわらず、供給を多様化するための事業計画を戦略的に調整しています」とNgo Quang Thoa氏は述べた。
 
1日に発表された政府の声明によると、ベトナムには6,000以上の繊維・アパレル工場があり、約300万人が雇用されている。
 
ベトナム繊維協会のVu Duc Giang会長は、ロイター通信に、米国と中国の貿易摩擦だけでなく、ベトナムの自由貿易協定のおかげで、この数字が増加する可能性が高いと述べた。
 
ベトナムは、いくつかの輸入品と輸出品の税を低減または撤廃する約12の自由貿易協定を締結した。
 
Giang氏によると、外国人投資家が、今年最初の8カ月間にベトナムの繊維・アパレル製品生産に20億ドルを注入した。
 
投資家のほとんどは日本、韓国、台湾、中国出身だったと付け加えた。
 
「彼らは何年もベトナムへの投資を増やしています」とGiang氏は話した。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3656.html