東南アジアでプリペイドカードを発行する。グラブのアプリケーションをダウンロードした者は1億1,000万人おり、カード利用者としての潜在性を見込んだ。
グラブは実際のカードと仮想カードの2種を発行する。ユーザーはマスターカードを受理するすべての商店およびオンライン購入でカードを利用できる。グラブの代理店、グラブアプリを利用している運転手、グラブペイ・プラットフォームの商店で料金をチャージできる。
グラブは配車アプリ業者として創業したが、小荷物・食事宅配、少額金融、モバイル決済に進出するなど業容を拡大している。
東南アジアでは買い物の支払いは現金が主流。銀行を利用していない住民は多数おり、金融サービスの提供で銀行以外の新興企業がシェア争いを展開している。
グラブの金融部門幹部、リューベン・ライ氏は「銀行口座を持たない人も、このカードを利用することでオンラインでの買い物が可能になる」と語った。
来年上半期に、まずシンガポールとフィリピンでカードの発行を開始する。