2018年10月16日

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ベトナム・ホーチミン市の革製品輸出量が減少 国の輸出収入に影響

ベトナム・ホーチミン市の革製品輸出量が減少  国の輸出収入に影響

ベトナムにおける国内革産業の中心都市の一つであるホーチミン市の革製品輸出量の減少により、最近の輸出収入が落ち込んでいる。

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2018年9月までに、ベトナムのアパレル・革製品輸出売上高は100億米ドルを超えた。しかしながら、ホーチミン市の革産業における革製品輸出量は減少している。
  
具体的には、9月には同市のアパレル輸出売上高が41億3000万米ドルとなり、対前年比で3%増加したのに対し、履物輸出額は1%減少の18億米ドルのみだった。7月のアパレル輸出額が5.9%増加の33億米ドルに対し、履物輸出額は3.4%減少の14億7800万米ドル。8月は、アパレル輸出による収入は37億7000万米ドルの純益をあげたが、履物輸出は対前年比で2%下回る17億米ドルだった。
  
ベトナム統計総局によると、ベトナムのアパレル製品輸出額は17.1%上昇の226億米ドルに達し、同部門収益は360億米ドルを越えた携帯電話・電子部品部門の次に高かった。
  
経済専門家は、中国元の対ドル相場が下落しているため、2018年の第4四半期におけるベトナムのアパレル・革製品輸出入売上高は大きく跳ね上がるだろうと期待している。現在、同国のアパレル部門における材料の80%と革素材の60%は中国から輸入している。
  
ベトナム綿紡績協会のNguyen Binh An事務総長は、革産業は現在も多くの労働者を必要とし、ホーチミン市の同産業では熟練労働者が不足していると述べた。
  
一方、ホーチミン市の施設費は非常に割高だ。たとえば、輸出加工区における賃料は1平方メートル当たり80-100米ドルで推移していて、住居地の賃料はさらに割高である。
  
現在、アパレル企業は借地料がホーチミン市の半額である中部や北ベトナムへ工場を移設している。加えて、中部や北部では労働力が豊富にあり、ホーチミン市よりも賃金が低い。
  
革製品部門も同様の問題に直面している。ホーチミン市皮革履物ハンドバッグ協会のNguyen Van Khanh副会長は、市内では工場のための場所確保が難しい一方で、国内の他の地域では同部門企業のために特別区を設けていると述べた。
  
その結果として多くの企業が工場を同市の外へ移設し、それにより、同市の成長速度や輸出売上高が減少した。
  
今後のアパレル・革製品の発展可能性について、ホーチミン市商工局のPham Thanh Kien局長は、2019年初頭に発効予定の包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)を含む自由貿易協定を締結している東南アジアの国として、同産業のチャンスと可能性は非常に大きいと述べた。
  
加えて、米国が中国製のアパレル・革製品に高率関税をかけていることも、ベトナムの商品をアメリカ市場に輸出する良いチャンスを作り出している。
  
しかしながら、ホーチミン市はデザインや物流サービス、ブランドの知名度確立などにおいて企業を支援し、アパレル商品の価値を高める必要がある。
  
現在、ホーチミン市は2030年へ向けた展望を含む2020年までのアパレル・革製品開発計画を実施中である。計画によれば、市はファッション・デザインセンターを設け、土地と豊富な労働力を低コストで活用するために近隣地区の小型企業とこれを結び、同分野の価値向上を目指す。
  
加えて、ホーチミン市縫製・繊維・刺繍・編物協会は、多くのアパレル・革製品企業の規模が小さいため、中小企業の低金利融資や特別信用契約を利用可能にしたり違法輸入商品防止を行うなどの政府による支援を必要としていると述べた。
   
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3630.html

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