2019年フィリピン選挙前哨戦
フィリピンでは2019年5月13日に上下院議員、各種自治体首長、自治体議員の全国統一選挙が行われる。その選挙に立候補する者の登録が9月から行われ、立候補者が目指すシートの内容が次々と明らかになっている。
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その中で、国政にも影響を与えるセブ州知事に前セブ州知事、現セブ州選出の下院議員であるグエン・ガルシア(63歳)【写真】の出馬が確定した。
グエンは公職連続4選禁止規定のために、3期務めた後に下院議員に鞍替えし、現在3期目。
やはり4選規定に抵触するために知事職へ戻ることにした。
グエンが知事になる前は父親が知事を3期務めていて、父親は下院議員に転出、その跡目をグエンが引継いだ。
このようにガルシア一族は知事、セブ市長、下院議員を出すセブの絶大な政治屋一族で、もう一方のオスメニャ家とセブの覇権を競っているが、両家は縁戚関係にある。
グエンが下院議員に鞍替え後は、その跡目を兄に2013年知事選挙で引き継がせようとしたが、兄は落選。
続く2016年知事選挙でも落選し、元知事の父親も下院議員選で落選し、ガルシア家の落日と騒がれた。
その雪辱を狙ってグエンは知事職に返り咲こうとセブ政界に着々と地歩を固め、いくつかの地方パーティーをまとめた。
野心満々のグエンを支援するのはやはりセブ州内の市長や町長に立候補した既成の政治屋で、知名度を生かした相乗効果を狙っている。
しかしながら、現職の知事及び副知事はセブで伝統的に強い自由党(LP)が支援していて地盤も固く、グエンの復活は難しいとの予測がある。
またガルシア一族は落選中の父親、ガルシア兄弟、娘婿を州内の下院議員各選挙区に立候補させて議席の復活を狙っているが、現職が強くこちらも思惑通りになるか不確定の要素が強い。
この他、セブではセブ市長の座を巡って現職のオスメニャと前市長のラマとの一騎打ちがあり、セブ市隣のマンダウエ市では前回選挙で市長職と下院議員職を交換した同士が再び次回選挙で交換するという、選挙民を愚弄する動きが出ている。
こういった骨肉の争いは他にもあって、セブ州東海岸のダナオ市で、市長、下院議員など絶対王朝を築いているドラノ一族に対して、市長選に立候補するのはドゥテルテ大統領の従兄弟で、ダナオ市はドゥテルテの故地でもあり、ドラノ王朝の一角が崩れるのではと注目されている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=460
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