フィリピン農業省のデータによると、2017年のバナナ輸出額は56%増の112万8,000米ドルとなった。
フィリピン統計機構(The Philippine Statistics Authority;PSA)によると、この増加はバナナプランテーションの拡大と気象変動の減少に起因すると考えられると発表している。
フィリピンバナナ栽培輸出業協会(Philippine Banana Grower’s Export Association ;以下PBGEA)のスティーブン・アンティグ(Stephen Antig)執行取締役は、バナナ輸出産業はこの報告書のような輸出額増加を感じなかったと指摘した。
この理由として、バナナ生産の投資には米ドルが使われていること、石油価格の上昇による輸出コストの増加、最低賃金の底上げに伴う人件費の増加を考慮した場合に、利益率の上昇が大きくなかったからだと考えられる。エネルギー省のデータによれば、現在フィリピンでは、ガソリンは1リットル当たりP53.25、ディーゼルは1リットル当たりP44.30となっている。
また、フィリピン労働雇用省は2017年6月より、ダバオ地域におけるP56の賃上げをする新しい賃金命令を出した。特に農業部門では、賃金P335を2018年8月16日までにP365、2019年2月16日までにP391に増加するよう計画している。
ソース:https://davawatch.com/articles/2018/10/07/10169.html