プロジェクトは、デジタル身分証明、モーメント・オブ・ライフと呼ぶ予期的電子政府サービス、電子決済、センサーネットワーク、都市環境における移動手段――の5つ。
バラクリシュナン氏はプロジェクト実施の理由として、「われわれは、親切、持続可能で、安全、かつ結合力のある社会、良い職を創出する社会に住みたいと思う。こうしたプロジェクトを通じシンガポールは競争力、今日性を維持できる」と語った。
行政サービスの利用に使うデジタル身分証明では、政府は今月中にシングパス・モバイル・アプリケーションを導入する。指紋認証で電子政府サービスを利用できるアプリで、他人による類推が可能なパスワードの利用といった、危険を伴う慣行をなくせるという。
オンデマンドのバスサービスは12月に導入する。利用者は個人ハイヤーと同様にバスを呼び出し、利用できる。
セントーサ島での無人シャトルサービスは、実施距離を2キロから5キロに拡大する。サービス利用にはスマホを用いる。
モーメント・オブ・ライフの6月導入で、市民は誕生した子どもの登録、ベビーボーナスの受給を書類なしでできるようになった。家族の死にも適用することを政府は検討している。
MRT駅の改札通過で、読み取り機へのタッチが不要な、電波を利用した認識技術(RFID)方式をバスでも年末から試験運用する。