テナントを引き付けるための広告が盛んに行われているにもかかわらず、多くの商業施設の間では、実店舗を引き付けることは難しいとの認識があった。 その結果、ショッピングセンターのうちのいくつかは小売店舗ではなくオフィススペースに使用されている。
不動産専門家は、ショッピングセンターの低迷は、Eコマースブームによるものだと述べている。
ホーチミン市立ファイナンス・マーケティング大学の講師、PhạmHùngThắng氏は、国民間の高水準のインターネット利用率により、Eコマースの発展の余地があった、と「証券投資(Đầu tư chứng khoán)」紙に語った。
ベトナムのインターネットユーザー数は今後4年間で約6000万人に達すると予測されており、Eコマースは年率30-50%で成長すると見込まれている。 スマートフォンやEウォレットの技術開発は、この成長に貢献している。
専門家は、オンラインでの購入が人手による取引に取って代わり、商業センターが生き残ることを困難にすると懸念している。
例えば、ホーチミン市のパールプラザ商業センターでは空室件数が増加しており、VạnHạnhMallの5階はリースされていない。
一方、オフィススペースの不動産部門は、Eコマースの恩恵を受けている。
CBREベトナムの報告によると、ホーチミン市オフィスビルの賃貸価格は継続的に上昇しており、 第3四半期の価格は前四半期を上回った。
Aグレードのオフィス賃料は第3四半期に7%上昇し、年率17%の上昇となった。新しい建物は非常に迅速に全部屋リースされ、部屋の不足や価格の上昇を招いている。B級オフィス賃料も前年より7.3%上昇した。
Aグレードのオフィススペースの月額賃料は1平方メートルにつき43米ドルだったが、Bグレードのオフィススペースは1平方メートルあたり23ドルであった。オフィスの空室率は5%を下回っている。
(後編につづく)