輸出入が好調のベトナムのアパレル業界 企業の株価にも好影響
上場アパレル関連企業は、米中貿易緊張の高まりを含む多くの要因により、今年に入ってから好調な業績を報告している。
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業界筋は、終盤は業界のシーズン最盛期でもあり、アパレル企業にとって躍進を遂げるための黄金期になるだろうと推測する。
調査対象企業の多くが、収益増加は今年に入って受注量が急増したためと考えている。
加えて、年初からリスク軽減のために中国からベトナムへと注文を移している海外(主にアメリカ)アパレル輸入業者の動向が、米中の貿易緊張が高まる中でさらに鮮明になっている。
Thanh Cong縫製投資貿易(TCM)社のTran Nhu Tung理事は、ここ2か月の同社の業績はとても好調だったと述べた。
結果として、TCM社は8月だけで4630億ベトナムドン(2,040万米ドル)の収益があり、これは月次収益としては過去最高で、累積利益率は19%に達した。
同社は今年1-8月期の累積収入として、通期計画の80%に相当する2兆4,600億ベトナムドン(1億900万米ドル)を発表した。また、税引後利益は予想を44%上回る1,850億ベトナムドン(820万米ドル)となり、すでに通期利益目標を達成している。
Tung理事によると、この好調な業績は同社の生産再構築や生産設備整備への取り組みによる結果だという。
TCM社は顧客からの注文急増に応じるため、生産を外部委託する必要があるという。
業績好調の結果、TCM社の株価は7月初旬から43%近く急騰。セッションごとの平均出来高は84万株を超えた。
同様に、TNG貿易投資社の株価はここ2カ月で25%以上も上昇した。
今年8月、TNG社は4,590億ベトナムドン(2,030万米ドル)の収益を計上し、これは2017年8月を47%上回っている。今年1-8月期の累積収入として通期計画の86%に相当する2兆3,600億ベトナムドン(1億400万米ドル)を報告。利益は昨年の同時期を54%上回る1,180億ベトナムドン(520万米ドル)を計上し、通期利益目標を93%満たしている。
今年、TNG社は収益が3兆4,500億ベトナムドン(1億5200万米ドル)、税引後利益が1,570億ベトナムドン(690万米ドル)となる見込みで、どちらも予想を25%上回る。
TNG社関係者は、同社はベトナムが他の諸国と結んでいる多くの自由貿易協定(FTAs)からもたらされる機会を捉え、また、世界主要ブランドによる中国からベトナムへの生産拠点移転後に生じる生産ニーズ増加に応じるため、生産を拡大していると明かした。
Binh Thanh輸出入貿易(GIL)の株価は7月初旬から27.5%上昇している。
現在、関連銘柄の中でも特に抜きんでているGIL社は、1株当たり利益(EPS)率で首位に立つ。同社の上半期決算報告書によると、収益で1兆2,400億ベトナムドン(5,500万米ドル)、税引後利益は644億ベトナムドン(280万米ドル)を計上し、昨年を収益は21%、税引後利益は31%上回っている。上半期の1株当たり利益は4,944ベトナムドン(0.22米ドル)だった。
投資家グループは、シーズン最盛期を迎えるアパレル関連企業は終盤も健闘し、高値を更新するだろうと考えている。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3603.html
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