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シンガポールがASEANのサイバーセキュリティ研究施設を開設

 
ASEAN加盟国のサイバー戦略、法律整備、研究能力の強化を支援するための研究所だ。テオ・チーヒアン副首相が第3回シンガポール国際サイバー週間で発表した。
 
シンガポールは2016年に、加盟国政府の職員のサイバー能力構築を目的としたサイバー能力プログラムを開始しており、今回、これを発展させた。
 
研究センターでは、コンピューターへの不正アクセスや脆弱性など、コンピュータセキュリティーのインシデントに対応する活動を行う組織(サート)に研修を施し、情報共有を推進する。
 
テオ氏は「サイバー上の脅威はグローバル的であり、一国ではこうした脅威に対処できない」と一致した取り組み、脅威へのASEAN全体の対処能力の強化を訴えた。
 
シンガポール政府はまた、政府コンピューターシステムの弱点を突き止めるため、今年末、バグ発見に報奨金を給付するプログラムを実施する。
 
国内外からホワイトハッカー(コンピューターやネットワークシステムにテストなどの目的で侵入し、セキュリティー上の欠陥を調べたり、悪意をもったハッカーによる不正侵入を監視したりする善意のハッカー)を招待し、インターネットに接続している政府のシステムに侵入してもらい、脆弱性を洗い出す。