【世界的に列車自動運転の流れ】 フランス最大の鉄道事業社の自動化に日立子会社も参画
フランス国鉄(Société Nationale des Chemins de fer Français:以下、SNCF)は9月12日、列車の無人自動運転の開発に着手し、2023年までに、加速・減速を自動的に行える列車の試験・実用化を図る計画を発表した。
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同プロジェクトのコストは5,700万ユーロ(73億円相当)となり、そのうちの40%を日立のイタリア子会社であるアンサルドSTS社を含めた民間セクターからの参加企業が占める予定となっている。
SNCFによれば、現在パリを含め多くの都市の地下鉄にすでに導入されている無人自動運転を、主要幹線の旅客列車や貨物列車に導入し、長距離輸送での無人自動運転化を図りたい考えだ。自動運転システムの導入により、混雑する主要幹線の列車数を増発できるほか、エネルギー消費の削減も可能になると予想されている。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
列車の自動運転では、日本国内でも既に新交通「ゆりかもめ」などで導入されており、JR東日本が山手線などで同システムの導入を検討していることを発表し話題となったのも記憶に新しい。海外では長距離輸送などでも既に同システムが取り入れられており、今後も一層自動化が進んでいくだろう。
更に、東南アジア諸国を中心とした発展途上国では、従来の鉄道システムを利用している国がほどんどであり、鉄道システム現代化の流れを受け、今後これらの国でも無人自動運転という新たな市場が開拓され、日本を始めとした世界の先進技術を持つ国々がお互いの技術を売り込む日もそう遠くなさそうだ。
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