フォレストグループ、世界最大の薄膜太陽電池企業とプレセール契約を締結 今後も再生エネルギーに注目か
世界最大の薄膜ソーラーパネル企業であるHanergy Thin Film Power Group(漢能薄膜発電集団、以下Hanergy)は9月7日、日本の建設・太陽光発電複合企業のフォレストグループと、Hanergyが開発した製品”Hantile”の1億3000万米ドル相当のプレセール契約を締結したと発表した。
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HanTileはHanergyの主力ソーラールーフタイル・ソリューション製品であり、発売以来、既に世界約20カ国でプレセール・キャンペーンが行われ、各国で高い評価を受けている。薄膜型の太陽電池セル(発電素子)を屋根瓦材に組み込んだソーラー屋根瓦となっているのが特徴で、特にガラス素材、Uタイプ止水板、Fタイプ・スロットなど特別設計によって完璧な防水性能の実現に成功している。
今回の契約はHanergyのHanTile製品にとって大きな意味を持ち、他の国際市場への参入につながることが期待されている。日本には非常に厳格な認証制度があるが、同社がプレセール契約を獲得できたことは、Hanergy製品の品質水準の高さや高度な技術を裏付けていると言えるだろう。
さらにHanergyは同契約の締結以前にも、ラテンアメリカ地域のパートナーと430万米ドルの契約を結び、同地域への参入を確定させ、純利益が30倍にも膨れ上がったとする中間報告も発表している。
ラテンアメリカは太陽光発電市場において大きな可能性を秘めた国と注目されているが、東南アジアではタイやフィリピンなどもグリーンエネルギー社会を推進していることから、多くの投資家からの注目が集まっている。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
先進国はもちろんのこと、経済成長が顕著に見られる東南アジアでは、再生エネルギーの導入ポテンシャルは計り知れないと言えるだろう。膨大なポテンシャルを持つ東南アジアは、電力分野に加えて、冷暖房や交通・運輸分野において再生エネルギーの普及を加速するうえで正に日本企業を始め、各国から熱視線が注がれている。
なお再生エネルギーの普及にあたっては、各国の法制度や投資面で強力な枠組みが必要となるため、当該国政府の取り組みに対しても、常にアンテナをはっておく必要があるだろう。
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