eコマース市場は複数の大手企業により再編され、大手企業は競合企業よりも優位に立とうと熾烈な競争を続けている。
ベトナムeコマース局によると、eコマース市場の総価格は2016年に50億米ドルに達した。
一方、eMarketer はeコマース市場取引がベトナム小売市場総価格の1.1%を占め、世界平均7%と比べかなり低いと試算した。
だが、規模は小さいがeコマース市場は1年に20%を超える急成長をしている。
高い成長率は外国投資家からベトナムに巨額の投資を呼び寄せる。Googleと Temasekは2025年までにベトナムeコマース市場は急成長し、収益は75億米ドルに達すると見ている。
その急成長に備え、AlibabaのLazada、GarenaのShopee、VNGのTiki、VingroupのAdayroi 、FPTのSendoは、より多くの顧客獲得に向けしのぎを削っている。
これら競合企業はより多くの顧客を獲得するためそれぞれ独自の戦略を展開している。Lazadaはセールによる損失を受け入れ、迅速なユーザーの開拓に注力している。Tikiは配送、カスタマーサービス、物流技術の向上に重点を置いている。一方、Shopeeは配送費用を減らすため可能な限りの方法を模索している。
だが、これらの企業はマーケティング・キャンペーンに巨額の資金の投入を迫られている。LazadaのAlex Dardy社長はかつてForbes誌に、現在Lazadaの最大の費用はマーケティングと物流だと話した。他eコマース企業も顧客獲得のため販売促進キャンペーンを頻繁に実施している。
そのような熾烈な競争から、消費者は大きな恩恵を受けている。
ハノイのタインスアン区に住む主婦のQuynh Lienさんは、何か欲しい物があれば、eコマースサイトにアクセスし、商品を探して価格を比較する。
Eコマースサイトを利用したことがあるLienさんは、どのサイトも、通常、販売促進企画を実施しているが、LienさんはShopee と Lazadaをほとんど利用するという。この2つのサイトが一番安い価格を提供しているからだ。
アナリストは、この2つのサイトは、体力のある海外企業のAlibaba とGarenaの支援により手頃な価格を提供できると話した。
Shopeeはベトナムでの長期戦に備え、持ち株会社から巨額の資金を調達した。2018年の上半期だけで、SEAはShopee Vietnamに1兆2,000億ベトナムドン(5,000億米ドル)を出資した。
Eコマース企業間の競争は激化し、歳末大売り出しセールを始めている。例えば、Shopee Vietnamは9月9日にスパーショッピングデイを開催する。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3584.html