対米貿易黒字は310億5,000万ドルと前月の280億9,000万ドルから拡大、これまで最大だった6月の水準も上回った。1-8月では黒字が15%程度拡大した。
8月の全体の輸出は前年比9.8%増に小幅鈍化し、3月以降で最小の伸び率となったが、最近の傾向をやや下回る程度にとどまっている。エコノミスト予想は10.1%増、7月は12.2%増だった。
中海晟融資本管理のエコノミストは「(輸出の伸びが底堅い)主因は米国経済の堅調な拡大」であると指摘。米国の関税導入による影響は今後数ヵ月は限定的との見方を示した。
米国への輸出は13.2%増加した。7月は11.2%増だった。米国からの輸入は2.7%増となり、7月の11.1%増から鈍化した。
8月の輸入は20%増とエコノミスト予想(18.7%増)を上回ったが、7月の27.3%増からは鈍化した。
8月の貿易黒字額は279億1,000万ドル。エコノミスト予想は317億9,000万ドル、7月は280億5,000万ドルだった。
対米黒字は総黒字額を下回り、米国以外の国に対する貿易収支が赤字であることを示した。
交通銀行のアナリストは「米中貿易摩擦の悪影響のリスクが増した。輸出への影響が徐々に出てくる可能性があり、今後の輸出の伸びは鈍化する可能性がある」と述べた。
ソース:https://www.epochtimes.jp/2018/09/36104.html