8月30日に三菱商事が、ファーストリテイリング社と提携を結び、2019年秋からベトナムでユニクロの小売事業を開始、展開すると発表した。
両社は共同事業を立ち上げ、どこよりもまず国内で最も人口の多い都市でユニクロ・ブランドを確立させるため、ホーチミン市に最初のユニクロ・ファッション店をオープンさせる。
東南アジアで最もエキサイティングかつ高成長経済を遂げている都市にユニクロ一号店をオープンするための準備として、現地の優れた人材の採用活動がすぐにでも始まる予定だ。
ファーストリテイリング・シンガポール社は2009年に、シンガポールにおける最初のユニクロ店をオープンし、東南アジア・オセアニア地域における事業開始を示した。
その後、ユニクロはマレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、そしてオーストラリアで小売事業を開始した。2018年5月末時点で、同社は東南アジア・オセアニア地域にユニクロ店を193店舗展開している。三菱商事は1955年にベトナムで事業を開始後、自動車や産業機械を含む様々な分野で事業を拡大している。
ベトナムは、2011年のタイ、2013年のインドネシア、2017年のロシアについで、三菱商事とファーストリテイリング社が合弁会社を設立する4カ国目となる(出資比率は三菱商事25%、ファーストリテイリング社75%、)。ユニクロは5月末時点で、タイで39店舗、インドネシアで18店舗、ロシアで29店舗と事業を拡大している。
さらに、8月29日にハノイでVuong Dinh Hue副首相が開催した三菱商事の佐久間浩常務執行役員のための歓迎会において、三菱商事はベトナムの電気自動車生産工場に出資する考えがあることを示したという。
同社はこのプロジェクトの実現性を判断しながら、工場への投資を促進するために環境関税に関する新しい規制に期待している。
同社はまた、出力1200 MWのVung Ang 2 (建設·運営·譲渡(BOT)方式)と出力1980 MWのVinh Tan 3の2つの石炭火力発電所にも出資を行っている。佐久間執行役員は、2017年初めに商工省と三菱商事グループが借地契約や電力購入契約を含む投資協定を結んでいると述べた。
三菱商事は、このプロジェクトを稼働させベトナムへの電力供給を増やすために、融資支払形式の早期終了に対する上限制限や税優遇措置における障害を政府が速やかに解決することを望んでいる。
このプロジェクトはベトナムで重要な役割を果たしているとHue副首相は述べ、電力、インフラ、貿易、サービスの分野における三菱商事の投資活動を高く評価した。特に、ベトナム政府はVung Ang 2石炭火力発電所を重視し、このプロジェクトの外資交換条項に同意している。
Hue副首相は、三菱商事が必要な作業を遂行するために努力し、ベトナムのNguyen Xuan Phuc首相が訪日する10月に双方が Vung Ang 2 と Vinh Tan 3のプロジェクト実施の協力合意に署名できることを期待している。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3571.html