建物を引き継いだアヤラは、傘下の不動産会社『アヤラ・ランド』社が展開するホテル事業部門『SEDA』が運営することになり、マリオット閉鎖後に全面改装を行っていた。
8月19日、旧マリオット・ホテルは『セダ・アヤラ・センター・セブ』と名称を変え、開業の運びとなった。
ただし、全301室ある中で100室のみのソフト・オープンで、多目的ホールやプールなどの付帯設備は9月1日開始を目標にしていて、残る部屋を含めて全面開業には至らず遅れが指摘されている。
セダ・グループは2012年発足で、業界の新参者であるが、国内有数の財閥になるアヤラのブランド力を生かして、国内各地7ヶ所に次々とホテルを展開。
現在、マニラ首都圏タギグ市とケソン市、ルソン島ラグナ、ミンダナオ島カガヤン・デ・オロ市、ダヴァオ市、パナイ島イロイロ市、最近でもネグロス島バコロド市に開業していて、その総部屋数は1409室に上っている。
同グループは2019年までに3500室に拡大する予定で、セブには今回の改装ホテルと、同ホテルに近いアヤラが再開発している飛行場跡のITパーク内にホテルを建設中。
今回、再改装開業となった『セダ・アヤラ・センター・セブ』はセブで有数のショッピング・モールである『アヤラ・センター・セブ』の敷地に隣接していて、その立地、動線の良さから旧マリオット時代には内外の観光、ビジネス客を集めていて、同ホテルもそれを踏襲すると見られている。
しかし、セブは次々とホテルが造られ、最近でもタイ系のデシュタニ・グループやアメリカ系のラディソンが別ブランドでの参入が決まっていて、これら大手とホテル業には不慣れなアヤラがどこまで業績を伸ばせるか注目が集まっている。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=363