1年以上前を振り返ると、カンボジア、ミャンマー、バングラデシュのような労働コストと関税の低い国に発注が移っているため、多くのベトナムアパレル企業は大きな苦難に直面していた。
しかし、ベトナムは短期間でテクノロジーへの投資やコストおよび不適切な政策の調整を経て投資家の信頼を取り戻した。
ベトナム繊維・アパレル協会(VITAS)は、ベトナムは高品質のアパレル製品および洗練された製品の迅速な配送処理で有名だと説明した。
それゆえに、他国では製品の品質と納期が必ずしも保証されないことが明らかなになった後、パートナー企業はベトナムに戻った。
最近、日本の伊藤忠グループは、50億円(4,700万米ドル)を投じ、ベトナム繊維公団(VINATEX)の株式を更に10%買収した。この買収により、伊藤忠のVinatexにおける保有株式は15%増加し、商工省に続く第2位の株主になった。
3月、ベトナム南部のビンズン(Binh Duong)省は、台湾Apparel Far Eastern Co.社に対しアパレル事業への2,500万米ドル相当の投資許可を与えた。
シンガポールのHerberton Ltd.社は最近、北部のナムディン(Nam Dinh)省で8,000万米ドル相当のNam Dinh Ramatex Textile and Garment Factoryのプロジェクトを実行した。
同工場は来年、様々な生地25,000トンおよび年間1,500万点のアパレル製品を生産し、約3,000人の雇用を創出する予定である。
ベトナム繊維協会のホーチミン市代表Nguyen Thi Tuyet Mai氏によれば、投資家の信頼回復の取組と併せて、環太平洋パートナーシップ協定(新TPP)およびその他の自由貿易協定(FTA)によって、投資家にベトナムをアピールすることができたという。
現在、ベトナムは、新TPPとEU-ベトナム自由貿易協定(EVFTA)などの2つの次世代貿易協定を含む16の二国間および多国間FTAに関与している。
それらが施行され次第、アパレル分野でより多くの機会が創出されるとMai氏は付け加えた。ベトナムは、世界で5番目に大きいアパレル生産輸出国の1つである。
同国のアパレル製品輸出総額は、2018年の上半期に165億米ドルとなり、前年比16.49%増であった。
昨年、同部門は輸出額から312億米ドルとなり、前年比10.23%増となった。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3556.html