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材木輸出大国の一つベトナム 2025年までに輸出額200億ドルを狙う

さらに同カンファレンスでは、伐採される木々が若いことから地元植林地で生産される材木の品質が低いことや、主に原材料を輸出したり海外パートナーと下請け契約を交わすことから、地元企業の収入が低いなどの課題も指摘された

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
ベトナムは世界第5位の材木輸出大国であり、今年の7ヶ月間で前年比13.4%増となる48億ドル規模の木製品を輸出している。同国の農業農村開発省森林総局の調査によれば、国内外市場における木製製品の需要は最近増加傾向にあり、急速な都市化ならびに地元の不動産市場が息を吹き返したことが関係しているという。

 

同国では地元木製製品の生産に必要な素材の21%を他国より輸入しており、主に日本や中国に対し、パルプ製造に使われる木片を年間800万トンも輸出している。

 

ベトナムは国内・海外市場両方の需要を満たすためにも、原材料の輸出を減らし現地における生産を強化していく必要がある。これはつまり、海外企業が現地の木工産業に投資する絶好のチャンスと言えるだろう。

 

近年数々の中国企業や台湾企業がベトナムの木製家具産業に投資をしていることからも分かるように、海外企業にとって魅力的かつ国外資本が入り込むことのできる成長分野だ。

 

 

(参照)https://asia.nikkei.com/Business/Business-Deals/Furniture-chain-Otsuka-Kagu-in-tie-up-talks-with-Taiwan-investors