2018年8月20日

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インドネシアとマレーシア 【純ASEAN製自動車】の開発に乗り出す

インドネシアとマレーシア 【純ASEAN製自動車】の開発に乗り出す

インドネシア自動車研究所(以下、IOI)とマレーシア自動車研究所(以下、MAI)は8月10日、両国の自動車産業を発展させるための長期提携を結ぶ覚書(以下、MoA)を締結し、今後「ASEAN自動車」の研究について協力していくと発表した。

 

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今回結ばれたMoAには、インドネシアとマレーシアが協力して人材開発やサプライチェーン開発、マーケットの分析、部品産業の競争力の強化、共同研究活動を行うことで両国の自動車セクターを更に発展させることが盛り込まれている。

 

MAIとIOIは既に昨年から共同事業を開始しており、MAIのCEOモハマド・マダニ氏は両国の協同について、インドネシアとマレーシアが協力することでASEAN市場の自動車部品需要び90%を国内調達することができる自動車を創ることができると述べた。

 

ASEAN自動車の開発については、2014年にマレーシアのナジブ・ラザク首相が議題に挙げたことを発端として進められており、よく2015年には東南アジア諸国を対象としたインドネシア-マレーシアの協同生産が議論されていた。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
2017年のASEAN自動車市場のうち、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナムの5か国合計は約327万台であり、ASEAN全体の96%を占めている。現在も各国での日本車人気は根強いものの、低価格帯でASEANでのシェア拡大を狙う中国メーカーの存在は脅威と言えるだろう。

 

また、大部分の部品を自前で調達するという「ASEAN自動車」が完成すれば、価格競争は激化の一途をたどるだろう。今後もASEAN自動車市場は注目の成長市場であるが、この市場で勝ち残るためには、市場動向を敏感にとらえ、各国の需要に併せた事業展開が今以上に求められるようになりそうだ。

 

(参照)https://www.carlist.my/news/malaysia-and-indonesia-sign-moa-towards-development-asean-car/52127/

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