CPTPPやEVFTA発効でベトナム・アパレル業界が受ける影響とは?
自由貿易協定、特に包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)とEU・ベトナム自由貿易協定(EVFTA)は、ベトナムの繊維・アパレル産業への多額の投資を促進する起爆剤である。
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ベトナム繊維協会 (VITAS)のVu Duc Giang会長は8月2日にホーチミン市での記者会見で、繊維・アパレル産業へのCPTPP と EVFTAの影響を強調しこう答えた。
Giang氏によると、この2つの協定はまだ発効されていないが、外資に強力なアピールとなった。
2018年上半期、ベトナムは繊維・アパレル産業へ海外直接投資(FDI)を28億米ドル誘致し、同産業の総海外直接投資はほぼ175億米ドルとなった。
ダラットのセントラル・ハイランズ市のドイツ資本による羊毛糸紡績工場、ドンナイ省南部地域の米国資本による糸製造工場など、かなりの数の大規模プロジェクトが今年の上半期に実施された。
多くのベトナムの農家は、素材製造プロジェクトに投資した。それは、今後、繊維・アパレル用素材の輸入に頼っている同国の問題を解決する鍵となり、生産コストを下げ競争力を増すことになるとの見解をGiang氏は示した。
投資の誘致に加え、近年、CPTPP と EVFTAはベトナム繊維・アパレル製品の輸出市場構造の変革に一役買ったとGiang氏は付け加え、さらに、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの大半の企業は、以前、中国市場のみを重視していたが、現在、ベトナムの繊維・アパレル製品を特定の注文の契約について検討していると述べた。
商工省輸出入部のVuong Duc Anh氏は、CPTPP と EVFTAが発効されれば、繊維・アパレル産業にとっては大きなチャンスとなると述べた。
だが、協定の恩恵を最大限に享受するには、ベトナムの農家は、海外直接投資(FDI)企業からの競争圧力や原産国の厳密な規則など数々の課題を乗り越えなければならないとも指摘した。
積極的に新たな市場を開拓し、地元企業は製品の原産国に注意を払い品質を改良して、注文を確保し外資企業と長期のパートナーシップを維持することが重要だと、Anh氏は提案した。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3533.html
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