社会のキャッシュレス化に向けた大きな一歩で、スマート国家作りの一環として推進される。
「ペイナウ・コーポレート」では、企業、政府機関は割り振られた固有のナンバーを使い、銀行口座からの代金の支払い、受け取りが即座にできる。企業同士の決済も可能。専用QRコードの提供も開始された。消費者、企業は商店が出す請求書あるいはホームページに掲示されたQRコードを読み取り、支払いを済ませることができる。
「ペイナウ・コーポレート」に参加している銀行は、大華銀行(UOB)、DBS・POSB、OCBC、シティバンク、香港上海銀行(HSBC)、メイバンク、スタンダード・チャータードの7行。後の段階で中国銀行と中国工商銀行も参加する。
OCBCによると、4月以降、新規に法人口座を開設した企業の9割が「ペイナウ・コーポレート」に事前登録した。
しかしシンガポール事業連盟(SBF)によると、「ペイナウ・コーポレート」の実用性、コスト面を見極めてから、と様子見の企業も多いという。