AIFでは、ベンチャービジネスに対する資金調達を促進させ、ディール締結を加速化させることを狙いとしている。
AIFが開催される背景
アフリカ開発銀行の2018年発表資料によると、「アフリカの開発のために必要な額は年間およそ6000億から7000億ドル」とされている。
そのうちインフラ整備にかかると予測されるのは約1300億-1700億ドルである。
しかしながら、この様なインフラに必要な資金は十分に確保されていない状況にあり、その課題解決に向けたゲームチェンジャーとして、アフリカ開発銀行の先導の元AIFが立ち上げられた。
2015年よりアフリカ開発銀行総裁に就任している、アキンウミ・アデシナ(Akinwumi Adesina)は今年初めに発表された声明で次のように述べている。
「全体的な経済発展を達成するためのアフリカの投資不足は全体的に大きく、(不足額は)年間2,000億〜1,2000億ドルに達している。
政府、開発金融機関およびその他の関係者のための相互利益を創出するためには、スムーズな資金調達が必須となる。
投資を望むアフリカ諸国は、まずは自分達が他のアフリカ地域の開発に投資する必要があるだろう。
アフリカにおける国内機関投資家の運用資産は、2020年には1兆8000億ドルに増加し、2014年の6,340億ドルから3倍に増加する見込み。しかしながら、現状は投資の大部分はアフリカに投資されていない。」
AIFはこのようなアフリカ諸国のアフリカに対する投資状況を改善するため、プライベートエクイティファンド、民間セクター、政府系ファンドを動員したプラットフォームを結成する。
そのための第一回フォーラムが、今年11月にヨハネスブルグで開催される形だ。
また8月2日には、日本で第7回東京国際アフリカ開発会議(TICADⅦ)のプレセミナーが行われ、アフリカ開発銀行のアジア事務局が、AIFの紹介プレゼンテーションを行った。
このイベントには民間や国際機関、大使館など合計で160人以上が参加。
このようにAIFは日本のビジネス界からも大きな関心が寄せられている。