8月7日付香港各紙によると、今回抗議行動を起こしたのは観塘、牛頭角、油塘地区などの街頭・道路掃除を担当する清掃員で、きっかけとなったのは8月5日に食環署の監理官が45分内に12カ所を清掃するよう要求したことという。
それに加え、作業中に水を飲むことさえ許されないくらい管理が厳しいという日ごろの不満が噴出した形だ。
食環署が清掃員派遣会社と結んだ雇用契約では作業中の禁止事項が列記されていて、それに違反した場合は罰金が科せられることになっている。
禁止事項は、食事を用意する、許可なく物を食べる、寝る、いい加減に作業をする、タバコを吸う、仕事の持ち場を離れる、しょっちゅうおしゃべりをする、新聞・雑誌を読んだりテレビやラジオを聞く、集めた廃棄物を持ち去るなどだが、実際の作業現場では清掃員が水を飲んだだけで監理官から「派遣会社から罰金を取るぞ」と警告を受けるなど、過酷な労働環境だという。
猛暑の中での反射安全ベストの着用義務も不満につながっているようだ。
ストは同日朝8時から始まったが、食環署が派遣会社と話し合いを行って一時的に管理を緩めることで合意したため、清掃員は同日14時から作業に復帰した。
ソース:https://www.hkpost.com.hk/20180808_12511/