ベトナムにてオンライン決済のブームが来るか? 「自店舗からオンライン店舗へ」【前編】
ベトナムにおけるEコマースおよびオンライン決済は共に近年急速に発展しており、今後の継続的な拡大を後押しするとも言われている。
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雑草のように成長するEコマース
ハノイの猛暑日にTiki.vnを使用して日焼け止めを探すことは今までに無く簡単で便利になっている。デビットまたはクレジットカードを横に、数回クリックすれば全て完了し日焼け止めは購入者の元に一日足らずして届けられる。これは、従来のショッピング体験にとって代わるものであり、スマート機器ひとつで全ての取引が完了するEコマースとオンライン決済の複合力である。
Visaが昨年7月から8月に東南アジアで実施した第4回消費者支払い方法調査を採り入れた「オンライン消費者の増加」と題した調査で強調されているように、 自店舗からオンライン店舗への移行は、根本的に革新と消費者経験の変化と呼ばれる2つの重要な要因によって動かされている。
「技術の進歩は革新のプロセスを加速させ、その結果、消費者の期待はより高くなってきている」と強調した。
ベトナムからの517人を含めた東南アジア7ヵ国のオンライン消費者4160人の調査に基づく2017年の消費者支払い方法調査は、この地域の回答者の内の78%(ベトナムの回答者の84%)は、少なくとも月に1回はオンラインで買い物をしている。
調査結果によると、ベトナムは2017年に総人口9000万人のうち約3540万人のEコマースユーザーが存在した。2018年には、Eコマースユーザー数は3730万人に達すると予測されている。
2021年までに、全人口の58%が4200万人に上る可能性がある。2017年、ユーザーはオンライン上で平均62米ドルを費やし、その金額は2021年までに96米ドルに上昇すると予測されている。
調査結果はまた、2017年の国内Eコマース市場の総収入は約22億米ドルで、2018年〜2222年の複合年次成長率は13.5%で、市場規模は2022年には45億4000万米ドルになると推定している 。
これらの数字は、現在のベトナムのEコマース市場が確実に拡大していることを示している。これは人口増加、中流階級の拡大、インターネットおよび携帯電話使用の増加によるものであり、この分野はまだまだ十分な成長の余地がある。
オンラインショッピングプラットフォームLazada Vietnamは、ローカルEコマース市場の開発の初期段階にあり、克服すべき複数の課題を抱えている中、日々の顧客数は増加していると述べている。そのような好調な記録は、将来の成長戦略の原動力とみなされる。
「Alibabaの投資により、Lazadaはより多くの製品とサービスを提供し、全国の顧客にサービスを提供する物流サービスを拡大することができます。以来、Lazadaは毎日より多くの顧客を獲得しており、訪問数は毎月3100万回以上を達しています」とLazadaのカスタマーケア担当者Vu Ngoc Lamは述べた。
「私たちの観点では、当社の戦略を推進する3つの要素があります。それは、膨大な数の顧客情報、Eコマースの売り手に対する政府の方針、そして、より良い顧客体験を築きたいという切望しているからです」
【後編につづく】
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