西日本鉄道、ベトナムの共同分譲住宅事業に着手 1億米ドルの投資を行う
福岡県を基盤とする鉄道路線、バス路線などの路線網を有する大手私鉄の西日本鉄道は、ベトナムの大手住宅デベロッパーであるナムロン・グループと組み、同国ロンアン省の共同分譲住宅事業「ウオーターポイント・プロジェクト」に着手すると発表した。
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総区画数約3,035区画に上るプロジェクトの総事業費は約316億円に上り、西日本鉄道の投資額は2兆4,152億ドン(1億6,120万米ドル)。敷地内には戸建住宅を中心に、学校や病院、バスターミナル、スーパーマーケットなどの施設が配置される。「公共交通と一体となったまちづくり」を掲げ、西鉄がこれまで国内で培ってきたバス事業のノウハウを生かし、同エリアとホーチミン市を結ぶ高速バスの運行も計画の一部として含まれている。
同プロジェクトの計画されるロンアン省は、ホーチミン市から車で約45分、人口は約150万人の都市だ。その立地の良さから、人の流動や近郊の開発に伴い雇用が増加している地域で、経済活動が活発なエリアのひとつとされている。ホーチミン市に勤務する人々などを中心に、今後も多くの住宅需要が見込まれており、国内外の住宅企業が注目している。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
経済成長が目覚ましいベトナムでは、ホーチミンなどの大都市への集中型の投資から、近年では大都市へのアクセスがよく、人々が集まるエリアへの投資が増えつつあるといえるだろう。
今回の西日本鉄道とナムロン・グループのパートナーシップは、日本とベトナムの提携を象徴するものであり、日系企業による継続的な投資は、さらなるビジネスチャンスを生み出すとともに、ベトナム経済もその過程で大きく発展していくことができる。両国の提携強化は、日本企業の更なる進出を促進することになるだろう。
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