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「人種のるつぼ」シンガポールで国際結婚が増加 価値の多様性が背景

 
社会学者は増加の理由として、シンガポールに就労、留学する外国人の増加と海外に出るシンガポール人の増加、および教育水準の上昇で相手の見掛けや特定の価値にとらわれることが少なくなり、同じ民族に属する者と結婚したいという伝統的志向の変化を挙げた。
 
シンガポール経営大学のストローガン氏は「結婚はほかの民族に対する受容力の最大のものであり、シンガポールはまさにるつぼ」とコメントした。
 
最近特に増加しているのが宗教儀式に基づくイスラム教徒(マレー系人)とほかの民族の者との結婚で、昨年はイスラム式結婚のうち38%(16年は33.9%)が異民族間結婚だった。民事法に基づく異民族間結婚のうち、イスラム教徒とほかの民族の者との結婚の割合は17.7%(同18.2%)だった。
  
昨年の結婚数は2万8,212件で、前年より0.6%増加した。成立した離婚は7,578件で、前年よりわずかに減少した。
 
民事法に基づく異なる民族間の結婚で最も多いのは、中国系男性とその他(中国系、マレー系、インド系、ユーラシアン、白色人種以外)の民族の女性との結婚で47.7%を占めた。中国系男性と近隣の外国の女性との結婚がこの代表例。次いで多かったのは白人男性と中国系女性との結婚で13.2%。最少はインド系男性と中国系女性の結婚で5%。