豪「ウールマーク」がベトナムでメリノウール市場に進出 現地企業も歓迎
繊維・アパレル産業は、長い間ベトナムの主要経済部門であり、同国の産業労働力の25%に相当する、270万人が就労している。
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2017年には、ベトナムのアパレル製品輸出額が全世界の輸出額の17%を占め、1998年の13.5億米ドルから2017年には311億米ドルに達し、世界でトップ5を誇る繊維輸出国となった。
以上からも、ベトナムがなぜオーストラリア製のメリノウールの新興市場として挙げられたのか、簡単に予想がつくだろう。
ウールマーク社は5年もの間、天然繊維の使用に関心を持ちながら、質の良いウール製品を生産する可能性をベトナムで探りながら市場に進出してきた。
同社は最近ハノイでメリノウール啓発デーを開催し、それには地元や海外からの専門家、経験豊富なデザイナーや、繊維・衣服業界のサプライヤー、メーカーなど100人以上の業界のプロが参加した。
イベントでは、メリノウールの利点が強調され、革新的な方法を用いた繊維加工のガイドラインの提供だけでなく、国内企業にウール製品を紹介し、ベトナムの80社以上のサプライチェーンブランドと繋がる機会を提供した。
参加者は、Canifa、Ivy Moda、Fixxed Studios、Appeal Koreaなどのベトナム内外の有力ブランドからの経験豊富な専門家から貴重な教訓を得た。
ベトナムに拠点を置く大手小売業者CanifaのNgoc氏は、オーストラリアのウール産業との関係は今後も拡大するだろうと述べた。
「持続可能なファッションは、顧客の認識が高まるにつれトレンドとなってきており、今後も広がるでしょう。オーストラリアのメリノウールは我が社のビジネス戦略とブランドポジションに適しています。我が社の顧客は特に製品の品質を信頼しており、ニットウェアは我が社の強みです。オーストラリアのメリノウールはこの両方の基準を満たしています。」
ウールマーク社の東半球のゼネラルマネジャーであるJohn Roberts氏は、ベトナムを貴重な可能性を秘める市場とみなし、同国で持続可能なサプライチェーンの開発に熱心に取り組んでいると述べた。
「我が社はウール製品の新しい製造サプライチェーンの開発を目指し、2012年6月に『アウトオブベトナム』プロジェクトを開始しました。私たちは今、同国の80以上のパートナーとコラボしています。ベトナムの繊維産業の堅実な背景のもと、ウールの研究と開発における我が社の伝承は、高品質で持続可能な『オーストラリアで栽培、ベトナムで加工された』ウール製品だけでなく、両国間の強いパートナーシップを作り出します。 」
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3469.html
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