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シンガポールの新車購入権(COE)下落で自動車購入の需要が高まる

 
新車購入権(COE)落札価格の急落が乗用車購入意欲を刺激したためで、ディーラーによると7月7日の来店者は通常の週末より20~30%多かった。日産自動車ディーラーのタンチョン・モーターズによると、通常の3倍超の成約があった。
 
排気量1.6リットル以下の乗用車のCOEは2万5,000Sドル(約204万円)と8年来の安値。大型乗用車のCOEも3万1,000Sドル(約252万円)まで下がった。
 
COE価格は数回前の入札から下落していた。販売店は値下げに踏み切っており、8万9,000Sドル(約726万円)だったマツダ3(日本での車名はアクセラ)は8万800Sドル(COE込み)。ホンダ車も3,000~5,000Sドル(約24万5,000円~約40万7,000円)値下がりした。
 
日産車ではシルフィー1.6リットルが人気で、多数の予約が入った。価格は7万9,800Sドルと8万Sドル(約652万円)以下になった。
 
COE急落で、COEが極めて高額だった時に購入したドライバーが車両の登録を抹消し、新車を改めて購入する例が増えそうだ。
 
登録を抹消すると、持ち主はCOE(有効期間は10年)の残存価値の還付を受けることができる。COEが5万Sドル(約407万円)だった2016年11月にトヨタウィッシュを購入したジョン・ヨーさんは登録を抹消し、別の新車を購入することを検討している。COEは9万Sドル(約734万円)まで上昇したこともある。