2018年6月29日

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「双日」が日本貿易企業初となるベトナム製紙市場へ参入

「双日」が日本貿易企業初となるベトナム製紙市場へ参入

双日は6月26日、ベトナム大手の製紙会社であるサイゴン・ペーパーの発行済み普通株式総数の95.24%を約100億円で買収したと発表し、日本の貿易企業として初めてベトナムの製紙業界に参入した。今回、製紙業界に初めて参入した双日だが、同社はこれまでもベトナム国内において、植林や農業、製造、消費財などの様々な分野に進出している。

【写真:サイゴン・ペーパー社 工場全景  ※双日株式会社ニュースリリースより】

 

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サイゴンペーパーは、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパーナプキンなどの紙製品を生産しており、家庭紙分野で同国内業界シェアNo.1を誇っている他、産業用紙分野においても、生産能力は業界トップクラスの実績を持ち、同国内の段ボール箱製造会社、紙器、紙管製造会社などに段ボール原紙を供給している。また同社は、独自の紙リサイクルセンターを持ち、原料となる古紙調達量の約60%を同センターで賄っており、再生紙利用による環境負荷の軽減に努めた循環型ビジネスを進める企業としても知られている。

 

ベトナムは、1人当たりGDP成長率が過去5年間で平均6%を上回る高水準で推移しており、今後も安定した経済成長が期待されている。近年それに伴う生活様式の近代化やネット通販の普及による流通の発展、近代化によりティッシュペーパーやトイレットロールなどの家庭紙を始め、物流用梱包に使われる段ボール原紙への需要が急増している。双日は財務改善や設備投資により、2022年までにベトナム製紙事業の売上高を現状の4割増の約180億円にする計画だ。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
インターネットの普及はベトナムでのビジネスの形を大きく変えている要因の一つだと言えるだろう。スマートフォンの普及により、誰もが簡単にインターネットにアクセスし、ネットを介してのショッピングや情報交換を気軽に楽しむことができるようになってきている。

 
特にベトナム発のチャットアプリで、特定のトピックに関するグループチャット、近くにいる人を検索するスキャン機能やフォローできるマイクロブログなどの機能で差別化を図った「Zalo」は、同国内で圧倒的な支持を集めており、最も影響力のある情報発信ツールとなっている。このようなベトナム国内独自の需要やサービスを把握し、うまく活用することも同国内でのビジネスのポイントとなるのかもしれない。

 

 
 
※画像出典元:https://www.sojitz.com/jp/news/2018/06/20180626.php
 
(参照)https://www.sojitz.com/en/news/2018/06/20180626.php

 

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