2018年6月4日

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「ホンダ」 中国で車載用新型電池開発で現地企業と提携

「ホンダ」 中国で車載用新型電池開発で現地企業と提携

ホンダは電気自動車(以下、EV)の主力モデルに使用する新型電池の開発について、車載用電池世界最大手の中国・寧徳時代新能源科技(以下、CATL)と共同で開発すると発表した。

 

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中国自動車工業協会の発表によると、2017年の同国内新車販売台数は、前年比3%増となる2,887万9,000台を記録し過去最高を更新しており、中国は9年連続で世界一の自動車市場となっている

 

そしてEVにおいても中国は世界一の市場と言って間違いない。同国での2017年通年の生産台数は2016年比53.8%増の79万4,000台、販売台数は53.3%増の77万7,000台に上っている。中でも乗用車については生産台数が81.7%増、販売台数が82.1%増と商用車に比べて顕著に伸びている。

 

中国汽車工業協会が発表した2018年の予想では、自動車販売台数は3%増加、うち乗用車は3%、商用車は1%増加となっており、輸出入を考慮すると2018年の中国自動車市場の需要は2,998万台になるとされている。

 

こうした背景や、中国政府が現地メーカーの電池を載せたEVに補助金を支給していることなどを受け、今回のホンダとCATLのように、世界最大のEV市場進出を狙う欧米や日系の車メーカーと中国電池大手の提携が増えていくことが予想される。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
各国メーカーの2017年の販売台数でみると、韓国車とフランス車の販売台数が、それぞれ前年比で36%、29%減少しているのに対し、日本勢は前年比11%増と外資系自動車の中では最も高水準となっている。

 

しかし、成長を続ける中国市場を大きく後押ししている要因は、現地の中国メーカーの台頭だ。急速にEV化に舵を切っている中国政府。政府が推奨するEV分野における中国ベンチャー企業の躍進は著しく、今後もしばらくはその勢いが続きそうだ。

 

目まぐるしく成長、変化する中国市場において、各国の自動車メーカーの生き残りをかけた戦いは、現地企業との共存か、それとも独自の路線で活路を見出していくのか、今後もその動向から目が離せなさそうだ。

 

(参照)https://www.asiaventurepedia.com/2018/05/28/honda-puts-winning-formula-to-work-with-chinas-catl/

 

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