インフィニオンはドレスデンにすでに、ウエハー技術と生産プロセスに関する開発拠点と高度に自動化した工場を持っており、従業員2,200人が勤務している。インフィニオンのラインハルト・プロス社長は新しい開発センターの設置について、「ドレスデンでは開発拠点と工場が直結していることで相乗効果が生まれ、新製品を迅速に開発・市場投入できる利点がある」との見解を示している。
新しい開発センターでは、チップの設計に加え、複雑なシステムのモデル化、高度に統合された製品の開発などが中核業務となる。
プロス社長は自動車向けの製品開発について、「交通システムのネットワーク化が進む中で、アルゴリズム、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)が重要な役割を担う」、と述べ、新しい開発センターではこれらのテーマにも注力する方針を示した。自動車業界で開発が活発化しているコネクテッドカー(つながる車)、電気駆動車(エレクトロモビリティ)、自動運転のトレンドが同社の成長に大きく寄与すると見込んでいる。
インフィニオンにとって自動車産業向け半導体は最大の事業分野で、グループ全体の売上高の42%を占めている。
ソース:http://fbc.de/auto/ai16195/