すべて出資で、出資者にはDBS銀行が含まれる。草創期に出資した楽天ベンチャーズ(本社:シンガポール)も追加出資した。
カルーセルは2012年の創業で、経営は赤字。広告掲載費、提携広告など収入につながる手法を昨年、導入したばかりという状態だが、アジア7カ国でサービスを提供しており、広告掲載数は1億4,400万件に上る。
新ビジネス提案業者、JFDIのヒュー・メーソン氏は「デジタルビジネス大手の魅力は、常に多数の客を相手にしていることで、カルーセルも同様だ。今回の投資家からの出資は会社を応援する意味が強いと思う」と語った。
実際、DBS銀行はカルーセルと業務提携し、カルーセルのプラットフォームで金融商品の販売、決済サービスの提供を行う。
カルーセルと提携している、個人金融商品比較サイトのマネースマートはこれら投資家の出資を歓迎している。提携では、カルーセルのユーザーはマネースマートが推奨する金融商品をカルーセルのアプリを利用し、申し込むことができる。
今回、セコイア・インディアなど既に出資した投資家のほか、シンガポール経済開発庁(EDB)の投資部門も出資する。カルーセルは資金を、東南アジアでの地歩強化に活用する。