フリースクールの名を借りた「貧困ビジネス」か? 日本人運営のフリースクール ダヴァオで摘発
フィリピン・ダヴァオ市沖に横たわるサマール島(人口11万人)は、ダヴァオ市から便船で10分くらいの近さにあり、高級なリゾートが開発されている。
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5月2日、この島でフリースクールを運営する広島県福山市出身の日本人61歳、この人物の息子と思われる34歳、56歳のフィリピン女性、計3名が5月2日、捜査当局によって逮捕された。
容疑は未成年者虐待と人身売買で、逮捕された3人は同容疑で5月7日に起訴された。
同被告は広島県で経理事務所と空手道場を経営していたが、5年ほど前にダヴァオ市内にフリースクールを開校し、今年初めにサマール島の同地に新校舎を建設し移転した。
フリースクールでは英語と空手を教える名目であったが、実際は在校生に労働を強制したり、暴力を振るうことが多かった。
このため、5月1日に在校生4人が耐えかねて島から脱出し、ダヴァオ市にある在フィリピン日本大使館出張駐在官事務所に保護を求めてから実態が発覚。
その後捜査当局が内偵し強制捜索に入るが、捜索時に13歳から21歳の男子10人、女子3人が保護され、内10人は未成年であった。
同フリースクールは不登校などの青少年を教育する名目で運営していたが、在校生の保護者からは毎月10万ペソ(約22万円)という高額な月謝を得ていて、保護者の弱い立場を見たフリースクールに名を借りた貧困ビジネスではないかとの指摘がある。
このようなビジネスはフィリピンには多くなり、例えば老人ホームや介護ホームなどフィリピンの安いコストを狙って運営、計画する日本人の姿も目立つが、本当に福祉の面で取り組んでいるかどうかは疑わしい例も多い。
今回起訴された罪状はフィリピンでは非常に重く実刑は免れない模様であるが、こういった学校を作る時に地元ダヴァオ市の有力者の関与がないと難しく、起訴された3人以外に事件に関わっているのではと憶測も出ている。
また保護された在校生を日本からダヴァオへ送り込むには、代理店の様な存在が必要であり、フィリピンに滞在中はヴィザを取得する必要でそのヴィザはどうなっていたか、あるいはフリースクールの開校の法的手続きには問題なかったかどうか疑問は多い、フリースクール事件である。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&command=body&no=459&
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