同社はこれに伴い、隣接する提携中のインドの工作機械中堅メーカーと交渉し、工場内の生産空きスペースを賃貸利用すると発表している。隣接工場のスペースを確保することで、インド工場の規模は現在の床面積6,000平方メートルから約2倍となり、2~3年後を目途に同国内における生産能力も現在の40〜50台から100台まで倍増する予定だ。
現在市場では自動車関連製品が好調で、同社は近年タレット旋盤などの自動車関連向けの製品を強化しており、継続的に新製品を投入している。
日本企業の2018年2月におけるインドでの工作機械受注額は56億円相当となっており前年同期比で3.3倍にも上っている。3月に入っても着実に需要が伸び続け、前年同期比18%増と引き続き好調に推移している。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
インド国内では工作機械の需要が高い一方で、現地市場の大部分を地元メーカーが占めているのが現状である。今後の日本企業の課題は、いかにしてそのシェアを伸ばしていけるかということだ。
既存の日本企業は、同国内での生産力を強化していくことで、地元でのプレゼンスを大きく高めていけるだろう。
(参照)https://asia.nikkei.com/Business/Companies/Machine-tool-major-Tsugami-to-double-production-in-India