WAOJEとは、世界を舞台にビジネスをしている日本人起業家が、都市や国を超えてつながることで、有意義な出会いや新たなビジネスチャンスを生み出すことを目的とした、海外を拠点に活躍する日本人起業家のネットワーク。
今回の記者会見は、前身である「和僑会」のコンセプトを引き継ぎつつ、世界中に張り巡らされた日本人起業家ネットワークとして、より増強されたWAOJEが設立した「東京支部」設立の趣旨に加えて、今後の新たなビジョンを発表する場となった。
会見には、代表理事で支部長である迫 慶一郎氏(株式会社SAKO建築設計工社 代表取締役)、副支部長の森川 亮氏(C Channel株式会社 代表取締役社長)の両名を始め、事務局長の天井秀和氏(インフォマークス株式会社 代表取締役社長)、理事である垣畑光哉氏(リスナーズ株式会社 代表取締役CEO)、加藤敏明氏(株式会社北国からの贈り物 代表取締役&CEO)、西澤亮一氏(株式会社ネオキャリア 代表取締役)、監事の永川祐三氏(ミクル・プランニング株式会社)という7名が登壇。
冒頭に映し出されたコンセプトムービーに続いて、代表理事の迫氏は、WAOJE東京支部の主な活動として、今後の開催を予定している以下の3つの主要プログラムについて言及。
・海外のWAOJE会員による臨場感溢れるレクチャー
・WAOJE海外支部との緊密な交流
・著名経営者を招いての勉強会
そのいずれもが、国内外の日本人起業家同士の「情報の共有」「人脈の拡張」「機会の創出」を目的とした活動であることを強調した。
加えて、C Channel株式会社 代表取締役である森川亮氏によって、自身も登壇する「著名人を招いての勉強会」についての今後のスケジュールが説明された後、「日本の若者を世界へ」というテーマにもとづいた、WAOJEならではの「インターンシップ制度」がローンチされることも発表された。
「若者がワクワクできる団体を目指す」と述べた迫氏の紹介で、北京とプノンペンにて長期インターンを体験してきた、現役大学生の宮原萌さんが登壇し、自身の貴重かつ実践的なインターンシップ体験について語った。
さらに、質疑応答においては、先述の7名の登壇者各々が、ここ東京に世界規模のビジネスインフラストラクチャーのハブが設立される意義と、日本人同士がつながるグローバルネットワークの重要性について、ひとりの日本人起業家としての熱い想いと共に、ときにユーモアも交えながら、自らの考えを述べた。
質疑応答の最後にて、代表の迫氏によって発せられた「(東京オリンピックが開催される)2020年以降の日本において、多くの起業家が、国内市場だけを捉えるのか、自身の強みを活かして海外に出るかの選択肢を迫られる。さらに国内の人口構造を考えた場合、たくさんの企業が今後に危機感を持たざるを得ない状況になる。そんな中で東京に基点を置いている企業家の方々はぜひ集まって頂いて、お互いを高め合う仲間となって欲しい」という旨の日本の企業家へのメッセージが印象的だった。
世界各国でビジネスを展開する日本人企業家同士のつながりが促進されることは、海外ビジネスを志す全ての企業家にとって、強い励みとなることはもちろん、大きなメリットとなることは間違いない。WAOJE東京支部の今後の活動に期待したい。
■WAOJE(World Association of Overseas Japanese Entrepreneurs)のWEBサイト