日本政府は同プロジェクトにより、ナイジェリア国内の産業を活性化させるとともに、人々の生活の質の向上を狙う。
同国の連邦首都地区大臣を務めるAlhaji Muhammad Bello氏は、同プロジェクトに対する独立行政法人国際協力機構(JICA)の貢献に感謝の意を表している。
ナイジェリアではここ2年で電力発電量が急激に増加しており、日本政府は地方での発電量の拡大および専門家のトレーニングなどを支援している。草桶氏によると、太陽光発電によるクリーンエネルギーを導入しているという。同氏はさらに、エネルギー開発プロジェクトがナイジェリアの電力供給を増加させることはもちろん、多くの投資家を惹きつけ、同国の経済成長にも大きく貢献するという見解を述べている。
アフリカの最貧層は、世界でも最も高いエネルギー料金を負担している。そのためエネルギープロジェクトはナイジェリアの貧困問題を解決するための重要な第一ステップと見なされており、今後も関連部門への更なる支援が期待される。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
ナイジェリアを始めとするアフリカ大陸の国々はエネルギー資源が豊富で、大陸全体で潜在的に10TWを軽く超える太陽光発電能力、350GWの水力発電能力、110GWの風力発電能力、さらに15GWの地熱発電能力を備えている。エネルギーは経済を動かすエンジンとなり得るものであり、同分野の開発は大きなポテンシャルを秘めているといえるだろう。