伸びしろしかない(?)ベトナムEコマース市場 従来型企業も続々参入
ベトナムではEコマース市場が急成長を遂げており、数年以内には全盛期に差し掛かることが見込まれている。オンライン小売業者にとっては新たなチャンスである。
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2007年に設立された非営利団体、ベトナム電子商取引協会(VECOM)が発表したeビジネスインデックスレポートによると、2017年、ベトナムのEコマース成長率は25%を超え、2018年~2020年にかけてもこれと同様、またはそれ以上の成長が見込まれている。
ベトナムのオンライン業者Adayroiのマーケティング部長Mai Thi Lan Van氏によると、この成長率は世界的にも高い方であるという。
Eコマースは、消費客の信頼性が高いオンラインのマーケットプレイスを形成する傾向にある。
新しいスタイルのこうした企業は、上向きのトレンドから莫大な利益を得ている。
Lazadaのベトナム代表によると、同社の昨年の発注数や商品の売上高は、それぞれ100%の成長率を見せたという。
ベトナムオンライン小売業者大手TikiのCEO、Tran Ngoc Thai Son氏は、国際的な大手企業にとってもベトナムは見逃す事が出来ない市場であると述べた。
VECOMが記録している、ベトナム人全土における配達サービスの取引高は、62%から200%へと順調に成長している。
他社の商品販売によって手数料を得ている企業も、100%~200%の著しい成長を遂げていることがVECOMの調査結果から判明している。
ベトナムでは長い間、Eコマースはコンセプト的なものであったが、大手企業の資本が投入された3年ほど前から実践的なものとして成長し始めたとVECOMのNguyen Ngoc Dung副会長はいう。
実店舗を展開する有名企業も、新しいスタイルの販売形式に適応すべく、自社のウェブサイト導入によってEコマースへの参入を始めている。
一方で、急成長を遂げる電子取引シーンには、自宅を拠点とした個人事業主の成功といった側面もある。
2人の子を持つベトナム人女性のHienさんは、ここ4年間、オンライン販売の収入だけで家族を養うことができている。
Hienさんは外国企業のウェブサイトから顧客の代わりに商品を発注することで、アイテム毎に2-3米ドル程の手数料を得ている。
アパレル商品販売ショップのチェーンオーナーであるMai Chiさんはホーチミン市内に実店舗を持っているが、オンラインチャンネルにも取り組んでおり、インターネット上で販売も行なっていると言う。
話術巧みな美しく若い女性を雇い、オンラインの実況販売を行うことでEコマースを活用している小売業者もいる。
VECOMによると、ベトナムでは100万人以上の人が副業としてオンライン販売を行なっていると言う。
国内のオンラインチャンネルにとって、こうした人々が効果的なパートナーであるとともに、手強い競争相手であるとも考えられている。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3342.html
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