ベトナムは繊維・アパレル製品を米国、EU、日本、韓国に輸出しているが、これら従来からの市場に加え、ベトナム企業は中国やロシアといった新たな市場にも輸出を拡大しつつある。こうした新たな市場への輸出額は総計で20億米ドル、各国への輸出額は5億米ドルを超えることが予測されているという。
国内の繊維・アパレル企業の多くが2018年の第2、第3四半期までの受注を受けている状態だとGiang会長は述べた。
繊維・アパレル産業は30億米ドル以上もの糸、10億米ドル近くの布地、4億米ドル相当の縫製資材類を輸出している。
Giang会長はまた、第4次産業革命は技術投資に関する業界の意識を変えたと指摘した。
繊維・アパレル企業は品質向上のため、人材育成と技術の活用により注力するようになった。
付加価値のより高い生産形態、例えばODM(Original Design Manufacturer、自社デザイン製造)やOBM(Original Brand Manufacturer、自社ブランド製造)への移行もベトナムが世界市場の中での地位を保つために役立つとGiang会長は述べた。
新技術への投資に加え、Phong Phu株式会社やGarment-10株式会社などの大企業は海外へのオンライン販売にも乗り出している。
外国の顧客へ製品を直接送付するのは安価で早い方法だと考えられているとPhong Phu株式会社のDoan Anh Dao マーケティング・販売代表は述べた。
2017年、繊維・アパレル産業は前年を10.23%上回る輸出額312億米ドルを達成した。
同年のベトナムから主要市場への輸出額の伸びは米国が7.2%、EUが9.23%、日本が6.1%、韓国が11.8%、ロシアが56%であった。
2018年第1四半期の成長率は7%と予測されている。繊維・アパレル産業は2018年末までに輸出額350億米ドルの達成を目標としている。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3332.html