日本政府が「漫画村」問題でサイトブロッキングを要請 タイでは既に実施
漫画を許可なく無料で掲載することで、莫大なアクセスと多額の広告収入を得ていると言われる海賊版サイト「漫画村」。海賊版サイトが広まると、「無料で読めるから」と漫画にお金を落とす人がいなくなり、海賊版サイト運営者が潤うばかりで、肝心の作者に報酬が渡らなくなってしまいます。このままでは漫画を書いても儲からなくなり、漫画を書く人がいなくなってしまうのです。これは日本の漫画の危機です。
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しかし「漫画村」は海外のサーバーを利用するなどしているため現在の日本の法律では取り締まれず、NHKも「漫画村」を閲覧することに違法性はないと報道したことが話題になりました。
そこで日本政府は、このままでは日本のコンテンツ産業は滅びてしまうとして、「漫画村」をはじめとした海賊版サイト対策に乗り出しました。
報道によると日本政府は、海賊版サイトの閲覧を出来なくするために、各プロバイダーに対して、海賊版サイトへのアクセスを遮断するサイトブロッキングを実施するように要請するそうで、近く正式決定となるようです。
一方タイでは、2006年よりサイトブロッキングが行われており、主にポルノやタイ王室に対する不敬、国家の安全保障に有害とされるコンテンツ等をブロックしています。ブロックされているサイトの中には、日本のサイトも含まれているようです。タイ滞在中にサイトを開こうとしたら、「タイ情報技術・通信省によるサイトブロックで表示されるマーク」が出てきて閲覧が出来なかった、という経験をした人もいるのではないでしょうか。
ただ、海賊版サイトに対するサイトブロッキングは、VPN等の利用で回避が容易で、新たな海賊版サイトへ利用者が流れるだけという意見もあり、海賊版サイトの撲滅には至らないとも言われています。
タイでも日本の漫画は大人気で沢山の漫画ファンがいます。そんな漫画が滅びてしまわないように、根本的な解決策が待たれます。
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