ベトナムの若者が国内ブランドではなく海外ブランドを選ぶ理由
海外のファーストファッションブランドのベトナムへの進出はベトナムブランドに大きな衝撃を与えた。Zaraのドレスを見ながら、銀行職員のNganは娘の誕生日プレゼントにその80万ドンのドレスを買うことを決めた。同じ金額でベトナム製品を3点購入することができる。しかし、彼女はデザインが気に入ったそのドレスを買うことにした。
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Nganのような選択はベトナムでより一般的になりつつある。若い人たちはベトナム製品ではなく、外国製品に大金を投じることに躊躇しなくなっている。
Nielsenの報告書でも、ブランド製品指向において、ベトナムは中国、インドに次ぐ3番目にランクしている。
ベトナムのファッションブランド、例えばNguen Tam Fashon CompanyのFoci、Thoi Trang VietのNinoMaxx、Xanh Co Ban FashionのBlueExchange、Pham Tuong 2000 CompanyのPT2000などは、2000年代初頭には国内市場を席巻していた。
これらブランドのうち、Fociはもう存在せず、その他ブランドも市場での地位を失っていった。
1999年に始まったFociは中級マーケットセグメントで大きな成功を収めた。設立から8年でベトナムの都市部に60店舗を数えるまでになった。しかし、その6年後の2012年にはあり得ないほど安価な中国製品の流入によりブランドは閉鎖に至った。
一方、Ninomaxx、Viet Thy、BlueExchangeも苦戦している。Thoi Trang Vietのネットワークはかつて全国に200店舗を擁したが現在までに縮小し、より低価格のセグメントを対象とした3つのブランドのひとつ、MaxxStyleの「死亡宣告」を行うまでとなった。
別の大手ブランドMay 10、Viet Tien、An Phuocはオフィスワーカー向けというより小さなマーケットセグメントを対象とするようになった。
海外ブランドとの競合からベトナムブランドを救う手段をきかれたVinatexのLe Tien Truong社長は「ベトナムのファッション企業には資金と独自のキャラクターが必要だ」と述べた。
「ベトナムはZaraやH&Mが製造コスト60%でベトナム市場で販売しているような製品を作ることはできる。しかし問題はベトナムのファッション産業の世界におけるポジショニングだ」とTruong社長は話す。
Truong社長によると、世界には3種類の市場が存在する。米国のような強力な経済、文化や深い価値観に裏付けされたイタリアやフランス、特有の性質のある日本や韓国である。
Truong社長は、ベトナム企業はまだ独自の特質を形作る方法を見つけるに至っていないということだ、と指摘する。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3331.html
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