マクタン・セブ国際空港のこれまでの許容能力は年間450万人だが、既に倍の900万人に近い状態で、新ターミナル建設が急がれていた。
具体的な開業日は未定で、ドゥテルテ大統領の日程に合わせて決まる模様だが、このプロジェクトは前アキノ政権から始まっていて、大型インフラプロジェクトを進めるドゥテルテにとっては、空港の銘板に自らの名前が刻みこまれる、いわば漁夫の利を得る格好となる。
第2ターミナルは国際線用とし、既存の第1ターミナルは2021年までに改装し、国内便専用として運用される。
同空港の年間利用者数は、2016年が893万人、2017年が997万人と10%以上の増加率となっている。
これは2016年に国内便が前年より18%弱増加の6万6千余便、国際線が前年より30%強増加の2万1千余便によるもので、当局側は更なる増便を検討している。
しかしながら、2018年度のマクタン・セブ国際空港の年間利用数が1120万人と運営側は予測しており、これでは数年で許容範囲を超えてしまう恐れも指摘されている。
第2ターミナルの総面積は6万5千5百平方メートルあり、年間1250万人の利用が可能。
また、駐車場に関しては現在の550台から750台へと増加するが、激増する自家用車族には少な過ぎるとの批判もある。
空港設備では搭乗するボデーディング・ブリッジが現在の7ヶ所から12ヶ所に増設。
また、第1ターミナルでは利用者用のエレベーターやエスカレーターはなかったが、第2ターミナルには15基のエレベーター、12基のエスカレーターが設置される。
なお、新ターミナル建設を機に当局側は24時間営業を開始する模様だが、住宅に囲まれたマクタン・セブ国際空港は騒音上不適との指摘もあり、現在でも深夜に発着する飛行機が低空でセブの市街地に騒音を振り撒いている。
しかしながら、騒音公害という概念の定まらぬフィリピンではやった方が勝ちという状態で、当局は押し切る模様。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=352