配車サービスUberが東南アジア事業から撤退 シンガポールではグラブが独占
配車サービスのグラブ(本社:シンガポール)は米系同業社、ウーバーの東南アジア事業を取得することで合意したと発表した。業務を統合する。これでシンガポールの配車サービスは、ヘイロー、イージー・タクシーなどを含めた5社時代から2社になり、今回の譲渡で1社になった。
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ウーバーが米国外の事業部門を他者に譲渡したのはこれが3回目。中国業務は同国の大手ライドシェア滴滴出行に売却していた。ウーバーは2009年の創業以降107億米ドル(約1兆1,247億6,000万円)の投資を行っており、昨年度は45億米ドル(約4,730億2,800万円)の赤字を計上。
NUS-LTA運輸研究センターのリー・ダーホーン所長は「グラブとウーバーの取引は、割引料金での長期にわたるサービス提供は持続不可能との教訓を残した」と語った。
シェア確保の戦いでグラブ、滴滴出行も赤字を垂れ流しており、英ウオーリック・ビジネススクールのコリー教授は、「ソフトバンクが今回の統合のバックにいることは疑いない」と述べた。ソフトバンクは3社に大株主として出資している。グラブにはシンガポール国営投資会社テマセクと滴滴出行も出資している。
グラブはウーバーの食事デリバリー部門も吸収する。資産譲渡の見返りにウーバーはグラブ株27.5%を取得する。
東南アジアではインドネシア発のオートバイ配車アプリのゴージェックがデリバリーサーサービス、電子決済にも乗り出すなど力を付けている。
ソース:http://www.asiax.biz/news/46246/
Photo by HAMZA BUTT on Flickr
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