最近、ポーランド大手企業が英国進出に動き始めている。衣料大手LPPグループのリザーブドがロンドンのショッピング街として知られるオックスフォード通りに出店したのはその一例だ。また、在英投資会社もポーランドなど中欧へ目を向けている。このような背景から、ペカオ銀では法人の求めるサービスを提供できる事業モデルを構築し、駐在員事務所を足場に取引を広げたい意向だ。
一方、英国へ移住するポーランド人は2004年の欧州連合(EU)加盟を機に急増し、現在では100万人が同国で暮らしている。ペカオ銀の調べによると、このうち企業経営者は3万人、自営業者は8万人に上る。
ペカオ銀は、既存のリテール銀行基盤にオンラインサービスを統合し、在英ポーランド人にも当座預金・貸越、住宅ローン、国際送金などのサービスが容易に利用できるようにする方針だ。
ペカオ銀のヴェトマンスキ戦略部長は、「デジタルで事業基盤を構築できる世の中になり、大規模な設備投資なしに個人サービスが提供できるようになった」とし、デジタル技術を活用した事業拡大に意欲を示している。
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