JT、ロシアの同業4位のDonskoy Tabak社を買収 シェア40%で同国での地位を盤石に
日本たばこ産業(以下、JT)は3月16日、ロシアの同業4位で同国において約7%のシェアを持つDonskoy Tabak社および他のたばこ会社2社を900億ルーブルで買収することを発表した。
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今回のDonskoy Tabak社の買収は、同業世界3位のJTが飛躍するための重要な足がかりになりそうだ。ロシアのたばこ市場は中国、インドネシアに次ぐ世界第3位の規模を誇り、JTは同買収により、グループの市場シェアを33%から40%へと伸ばす見込みだ。
2017年、アジア太平洋地域のたばこ市場は全世界の49%となっており、たばこ市場の主戦場となっているが、近年の取り締まり強化、増税、そして健康志向の高まりを受け、たばこ市場は厳しい状況にある。また、健康リスクから従来のたばこから電子タバコへの移行も目立っている。
そのためJTは、世界第3位の規模のたばこ市場であるロシアにおいて、最大のたばこ会社としての地位を強化することはもちろん、成長の鈍化するアジア太平洋地域からの収益を埋め合わせる策として、Donskoy Tabak社の買収に踏み切ったとの見方もできそうだ。
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
現在のところ、加熱式たばこの市場規模は1兆円、電子たばこの市場規模は3500億円と、市場全体からするとまだ数%程度ではあるものの、特に日本や先進国での市場拡大は目を見張るものがある。
今後、紙巻きタバコから移行して伸びていくものと予想され、この市場をどこが握るかも鍵になってきそうだ。
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