台湾の第二原発2号機、再稼働へ 環境保護団体は反発
台湾の行政院原子能(原子力)委員会は5日、台湾電力(TPC)から前月5日に申請されていた第二原発2号機(新北市万里区)の再稼働について、約1カ月に及ぶ審査の結果、2号機の現状は必要な条件を満たしているとして、再稼働を認めた。
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第二原発2号機は2016年5月16日のメンテナンス完了後、故障が発生。その後、600日余りにわたり稼働停止が続いている。今後、原子能委員会が立法院(国会)で報告を行い、所定の手続きを完了させるのを待って、2号機は再稼働される。
台湾は今年に入り、大気汚染に伴う石炭火力発電所の石炭消費量減少や寒さの影響などで電力需給が逼迫(ひっぱく)。2月5日には、供給の余力を示す「予備率」が5.08%まで下がり、2月としては初めて「給電警戒」(供給予備率6%未満)となった。このため台湾電力では第二原発2号機の再稼働を申請した。
原子能委員会の決定に対し、環境保護団体では「まだ多くの問題が残っている」として、反発を示している。
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