「ベトナムのeコマースビジネスに大きな可能性」HSBCの担当者が語る
ベトナムはデジタル革命時代において最も興味深い国である、とHSBCベトナムの卸売銀行部門のトップであるWinfield Wongは、HSBCシンガポール支店でメディアに語った。
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ベトナムは、近年一貫した成長率を維持してきた東南アジアでも数少ない国のひとつだと彼は説明する。
今後2年間で、同国の中所得消費者の数は人口のおよそ3分の1である3300万人となり、デジタル技術の浸透率の高さとともにeコマースにとっては大きな可能性となる。Eコマースは 年率20%の成長を経て2020年までに100億米ドルに到達するとの見通しを示した。
政府側の対応についても、「ベトナムはデジタル化を非常に真剣に捉えている。政府はデジタル化計画を策定し、eコマース、電子決済のためのネットワークを構築している」と彼は述べた。
彼はまた、昨年立ち上げられたオンライン上の税金納付システムで、企業がいつでも銀行を経由して税金の納付ができるようになったことを例に挙げた。
政府のデジタル化推進は実業界からも歓迎されている。企業にとっては通関時間が短縮され、時間と費用の削減につながっているという。
HSBCは、顧客のオンライン決済を可能とするために税関と契約を結んでいるいくつかの銀行の1つである。
英国を本拠地とするHSBCは他の外国銀行とともに、ベトナムの銀行業界のデジタル化を促進しようとしている。
一例としては、昨年5月に開始されたe-FXプラットフォームが挙げられる。このプラットフォームでは外国為替相場のフォワード、スワップ、タイム・オプション・フォワードの競争力ある価格設定で法人顧客がオンラインで流動性資産にアクセスできる。
1月末時点で100以上の顧客がこのプラットフォームを利用している。
このマスコミ説明会はHSBCの東南アジアにおけるデジタル化を解説する目的で開催された。
アセアンは世界第6位の経済圏で、域内全域のGDPは2兆5000億米ドル、GDP成長率は年率6%である。総人口6億人の40%を30歳以下の若年層が占める。
GoogleとTemasekの調査によると、東南アジアのデジタル経済は2025年までに域内GDPの6%に相当する、2000億米ドルに達すると見込まれている。
eコマースは2025年には880億米ドルに達すると予測される。
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