日系ITコンサルのアビームコンサルティング 中国でのシステム開発事業拡大へ
【上海発】徳碩管理諮詢(上海)(ABeam Consulting China、中野洋輔 大中華区董事長)は2018年、中国の開発拠点であるGlobal Development Centre(GDC)とのビジネス連携を強化する。コンサルティングを得意とするABeam Consulting Chinaと、技術力をもつGDCの強みを組み合わせて、高付加価値で価格競争力あるサービスの提供につなげる。
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GDCは、オフショア開発などのアウトソーシング事業を展開しているアビームコンサルティングの中国拠点だ。04年に上海に設立して以来、西安、大連に拠点を拡大。現在は約350人の人員を抱えている。日本を含むグローバルのシステム開発を中心に対応しており、技術力に強みをもつ。
中野董事長は、新たにGDCの経営トップを兼任し、ABeam Consulting Chinaとの連携を推進。これによって、中国国内で600人規模のビジネス体制を整備する。GDCが拠点をもつ西安と大連は、優秀なIT技術者が豊富なうえに、上海などの沿岸部主要都市と比べて人件費を抑えやすい。これを生かし、IoTなどの需要が高まる先端ITの技術を取り込みつつ、価格競争力を強める戦略だ。中野董事長は、「より密に連携して、中国全体で動くことで、アビームのよさを引き出していきたい」と意欲を示す。
ABeam Consulting Chinaは近年、中国でのグループ連携に注力している。17年には、アビームシステムズの中国オフショア法人を子会社化し、徳碩管理諮詢(深セン)に社名変更して一体運営。同社では、オフショア開発から国内向けコンサルティングに事業構造の転換を進めているが、「順調に進んでいる」(同)こともあり、18年はさらにGDCとも連携を強化する。
将来的にABeam Consulting Chinaでは、中国で1000人規模の体制を目指している。ただし、中野董事長は、「規模を追い求めることに終始せず、着実にお客様に価値を認めていただきながら拡大していく」と方針を示した。
(週刊BCN+ 真鍋 武)
ソース:https://www.weeklybcn.com/journal/news/detail/20180228_161092.html
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