フィリピンの自動車組み立て業界組織、全国自動車工業会(CAMPI)によると、2017年度の新車販売台数は42万5673台と発表し、前年比18.4%の増加となった。
この販売台数は年度目標の40万台余を上回った。
また、完成車を輸入する業界組織、車輸入・流通業者組合(AVID)の販売台数は10万6268台となり、前年比14%増となり、これまでの最大販売台数となった。
このため、両業界組合を併せた販売台数は47万6073台となり、目標であった45万台を超えた。
メーカ別の市場占有率ではトヨタが43.2%で、相変わらずフィリピン市場で首位を独占。
2位には三菱が排気ガスの数値改竄問題の影響を受けずに17.29%が入った。
3位はフォードが8.6%で入った。
また、車種別では乗用車販売が前年比4.7%増に留まる13万9224台となり、商用車販売が28万6249台の26.4%増と大幅に伸びた。
一方、値段の安さでフィリピン市場に食い込む韓国車だが、現代自動車の輸入、組み立てを行っているフィリピン法人が輸入完成車の申告義務を怠ったとして、政府側から税優遇措置が取り消されるなどの動きもあった。
新車販売が好調な一方、車をスクラップに出来ないフィリピンの国情と交通政策の無策から車は溢れる一方で、渋滞による経済損失が騒がれ、車取得の制限を設けるなどの声も上がっているが、大きな声になっていない。
こういった統計に外れた中古車と称する密輸車も相変わらず多くフィリピンに入って来ていて、税関では摘発を強化しているが、業を煮やしたドゥテルテ大統領はヨーロッパなどの密輸高級車をブルトザーで踏み潰すパフォーマンスを計画している。
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&command=body&no=346&