AWS、上海市経信委、静安区政府の3者が共同発表
同センターは、上海市静安区の市北高新区に面積2000平方メートルで設立する。AWSの最新技術・サービスや、グローバルでのスマートシティ建設の事例を紹介する展示エリアを設けるほか、クラウド・ビッグデータ関連の技術トレーニングセンターとして活用し、AWSの認定人材を育成。会議室やオフィススペース、インキュベーション施設も併設する。
上海市は、静安区をビッグデータ産業発展の重要エリアに位置づけており、市北高新区はその中心地として関連企業の誘致を進めている。浪潮集団やインテルなどのIT大手が進出しており、2016年にはビッグデータの売買仲介を手がける上海データ取引センターも建設された。AWSとイノベーションセンターを設けることで、ビッグデータ産業の発展を促進させる。
一方のAWSには、自社の技術を扱う企業や人材を増やし、エコシステムを強化する狙いがある。同社は17年に山東省青島市、陝西省西安市にもイノベーションセンターを設けている。同12月には、現地企業の寧夏西雲数据科技(寧夏西雲=NWCD)との戦略提携のもとで、北京に次ぐ中国第二のリージョンを寧夏回族自治区に開設するなど、中国市場での事業展開を加速させている。
なお、re:Invent Recapは、AWSが米ラスベガスで開催している年次イベントの中国版。上海に加え、深セン、成都、厦門、北京でも実施し、最新のサービス群を紹介する。
(週刊BCN+ 真鍋 武)
ソース:https://www.weeklybcn.com/journal/news/detail/20180131_160635.html